明日めんどくさい仕事が2つもあるのを思い出してげんなりしているんだけど,クレしんの映画をひたすらに見直しているのでまとめておこうと思う。
クレしんはコナンと並んで割とGW時期の映画として,我々世代としてはかなり定着している気がするんだけど,どうしても対象年齢が低い印象があるせいか,結局年取るにつれて観にいくのはコナン,となっている人がとても多い気がする。公開日とか考えてもその辺のすみわけは狙われている気がするけど。
実際見直してみると,ギャグとシリアスのバランスがいいので見やすい作品が多いけど,なんともかったるい作品もなくはないなという印象がある。それをまとめておきたい。
第1作「アクション仮面VSハイグレ魔王」
ひたすら中盤ぐらいまでだらだらしている。なぜなんだろう?と考えてみて腑に落ちたのは,1作目だからキャラ紹介や日常の模写に時間が割かれていることに気づいた。いや,初見の人は観に来るのか?なんかそういう疑問がわかないこともないけど,まぁ,1発目としてはとても無難なつくりだと思う。後半,話が動き出してからはグッと見やすく,おもしろかった。
第2作「ブリブリ王国の秘宝」
初期の作品にしては,割と話のテンポがよかった。でも福引に行くまでが長いんだよなぁ・・・。この辺で一つ,形ができたというか,結局,原恵一が徐々に自分の色を出し始めているんだなということに,一気見すると気づく。
第3作「雲黒斎の野望」
戦国よりも全然見やすくてとっつきやすい時代劇ものだと思うけど,全体的にただよう間延び感がすごい。もうちょっとテンポよくできなかったものか。現代に戻ってきてもう1回ラスボスと戦うのもなんだかなぁ・・・。
第4作「ヘンダーランドの大冒険」
初期の完成系。ここで一つ区切りがつく,というか次で監督がバトンタッチするだけなんだけど。見直す前は結構好きな方だったけど,見直してみるとこれもまた30分弱かけて起承転結の「起」の部分をやっているのは本郷みつるの丁寧さなのか,なんなのか。そこを過ぎれば怒涛のようにギャグとアクションとシリアスがいい塩梅でちりばめられているんだけど,なんというか,この冒頭からの「30分」の使い方が次の原恵一時代,水島努時代で見直されていったのかなと感じた。ス・ノーマンの正体がアバンで振ってあることに気づいたのが今回見直したときの発見。