がらくたおきば Ver.3.1

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8/5(木)

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」

 

 ずっと「あの頃」のインターネットに憧れがある。「テキストサイト」全盛期にネットの海に飛び込んだ世代としては,いつまで経っても「あの頃」のインターネットに憧れがある。この2,3年で,一気にそういう懐かしいにおいのするサイトは駆逐されてしまった。いろいろなwebサービスが終わっていく中で,技術が進化してもなお,人間は「記憶」に頼って生きていかないといけない虚しさを感じる。

 誰かが雑多にまとめあげるおもしろい記事が好きだった。ニュースのキュレーションでもいいし,日記でもいいし,その中にはきっと今でいう「嘘松」もあったんだろうけど,そういうのは関係なかった。積み重ねられた記事とプロフィールに「個人」があった。そういうのを読んで,「こういうホームページとかもちたいなぁ」と思い続けて,早20年が経ってしまった。結局何もしないまま,次々に生み出されては死んでいく各種SNSに登録しては食いつぶす消費者に成り下がってしまっている。

 この状況に一石を投じたい,そんなことは微塵も感じない。でも,いつか,おしゃべりじゃなくてちょっとウェットな文章を書けるようになりたいな,とぼんやり思いながら,結局「ブログ」という媒体を通して何かを書くことを続けているけど,誰かに認められたいんだろうな,とずっと感じている。承認欲求のためだけにSNSを食いつぶし続けている人たちと同じようなことをするために,僕はブログで文章を書き続けている。

 

 こういうお題の時ってちゃんとインターネットの思い出とか語ったほうがいいんだろうか。何がよくて,何がダメなのかの線引きがきちんとできているのがたぶん20年近くインターネットの海を漂っている人たちのいいところなんじゃないかな,と思う。やっぱりリアルの人たちが流れ込みすぎて陳腐化していくっていう,すごくあるあるの流れをインターネットもたどっていっていると思う。だからこそ,僕のようにいつまでもリアルに大きな「幸せ」をつかめていない人ほど,ずっとtwitterYouTubeを眺めて,ひたすらニュースサイトを転々とし続けるような,虚無な時間を消費し続けているんだろうな。