がらくたおきば Ver.3.1

映画/お笑い/特撮/EUROBEAT・メタル・80's・90's/アイドル/ロボゲ・音ゲ・レース・レトロ/パチ・スロ/ウイスキーでgdgd/世界史で飯を食えたらかっこいい/物事の本質はくだらないものの中にこそあると信じてるタイプ

9/21(火)

そういうイキリ方はやめよう談義。

 

 今年の初め,思い付きで始めた「仮面ライダー見れるところまで見よう運動」は,いろいろなアクシデントが起こりすぎて,今年も残り3ヶ月だよというところで,「仮面ライダーX」の1クールという体たらくぶりであります。で,なんで進まないんだろうというところで少し気づいたことがあったので,ちょっとだけまとめる。

 

 オタクの性として「シリーズの制覇」っていうのは常にあると思うんだけど,めちゃくちゃ冷静に考えると,多くのシリーズにおいて作り手は,「シリーズぶち抜いて見る」とか,そんなこと考えながら作ってないんじゃないかと思う。最近,『宇宙船』とか『特撮ニュータイプ』みたいな雑誌とか,そういうインタビュー媒体を読んでないので確信持って言えないんだけど,「シリーズのつながりを~」っていうのは結局この「○○周年」という結果になってしまっているが故の意識であった,数十年前に積み重ねていく中で,「○○年だから~」という作品作りはあんまり意識されていないんじゃないかと思う。

 そういう部分を一気見含めて感じられるのは,やっぱり戦隊シリーズが色濃くて,本編中にレジェンドが客演するっていう流れは,2010年代まで見られなかったと思う(うろ覚え・・・!)。1年1年,作品はそれぞれ独立していて,個性はあれど,おおまかなフォーマットは守られてるっていうのがシリーズの魅力でしょ。

 で,ここで何が言いたいかというと,「そもそも一気見チャレンジってちょっと飽きやすいよね」っていう。Xライダーまで見てもうちょっと感じているのは,「あれ,この導入どっかで見たな・・・」感。3作目でこれなら,昭和はわりともうなんかなぁ・・・(いやこのあとアマゾン・ストロンガーだからもうめっちゃそんなことないんだけど)。

 なんだろう,やっぱり視聴者って入れ替わる前提で,制作陣は作品を作っているんだろうなとひしひしと感じている。いい年したおっさんが,バラエティをTVで垂れ流しながら,PC上で見るのなんて当時作った人たちは考えもしてない。数年ごとに入れ替わっていく視聴者に対して,その時代のトレンドを取り入れておもしろいものを作る。これがまぁ,長く続く秘訣なのだとすれば,おっさんの一気見で「おもしろいね!」っていうシリーズではないんだろうなぁ・・・と感じる。

 裏を返せば,戦隊・仮面ライダーウルトラマンなんかは,「これはシリーズ1の○○だ!」みたいなのはちょっと評価として的外れなんじゃないかな,とも思う。視聴者の入れ替わりを考えれば,そのそれぞれの世代に合わせたヒーローなんだから,対象はずれたおっさん・おばさんたちが「これはダメだ!」「シリーズの恥さらしだ!」とか騒いでいるのはどうなの?って感じてしまうのですよ・・・。僕は基本的にその作品がいいかどうかは,「子どもがはしゃいでるかどうか」が一番の尺度なので,そういう意味では,シリーズ全部いいんじゃない?って思うわけですね。